「勉強ができる」はモテ要素にはなり得ない。他の要素との組み合わせを考えろ。

非モテ体験記

負けるが勝ち、ということわざがある。
場合によっては争わないで、相手に勝ちを譲ったほうが結果的に自分の有利に働くこと
を表している。

私自身はもっと具体的に、
勝つべきでない場所においても勝つことを求めてしまうと結果的に肝心なところで勝てずに全体的には不利な状況に陥ること
と解釈している。

いろいろな場面で適用できるが、「モテ・非モテ」の文脈においても適切に現実を表している言葉である。

ライフステージごとのモテ要素の変遷

かなり昔のツイートではあるが、男性のモテ要素の変遷について図示したものがバズった。
信頼性があるかどうかはさておき、かなり実感としては当てはまっているのではないだろうか。

人間初期のころは、本能的な部分を刺激する要素「運動能力が高い」や「ある程度の暴力性を持っている」などと言ったことがモテ要素になる。

そして次第に、見た目やコミュニケーション能力、金銭稼得能力と言った現代を生きる上での大切になってくる部分の効果が高まってくる。

ここで大事になってくるのが、勉強ができるというだけではモテには一切つながらないことである。
勉強ができて、それを教えるだけのコミュニケーション力があるとか、勉強ができて将来的にお金を稼ぐようになるとか、勉強とモテは間接的にしかつながっていない。

ここで私の経験をお話ししよう。

気になっている子に振り向いてほしくて勉強をしていた高校時代

自身はヤンキー中学高から地域内でも1位2位を争う進学校である高校に進んだ。
中学では神童扱いだった私も高校ではゴミカスレベルで、下位1%であった。

純粋な悔しさから数学だけを死ぬほどやり、なんか知らんが他の教科もついてきて入学後半年で上位10%には確実に入るようになった。

夏休みも明けたころにはクラスメイトや部活の仲間とも打ち解けていて、という段階で何人かの女子から勉強を教えてほしいと頼まれるくらいになっていた。

そこで気をよくした私は、勉強をしまくりより多くのことに素早くこたえられるように訓練していた。
教えるときにスマートに教えるほうが良いと思っていたからだ。

だが、勉強ができるようになればなるほど頼りにされることは減っていった。
そして、高校の暗黒時代に入っていくのである。

なぜ、頼られることが減っていったのか

いくつか理由は考えられる。

1、勉強ばかりしてしゃべらないので、キモイしゃべり方になっていた
2、頼られていることを「モテている」と勘違いして浮ついた気持で接していた
3、楽しくない

この3つである。

勉強ばかりして、人としゃべらないのは「孤高でかっこいい」のではなく話す人がいないから勉強しているだけ、と思われていたと考えられる。

勉強できる奴はかっこいいと思っているのは実は自分だけである。
できなさすぎるのも考え物だが、勉強ばかりしている人をポジティブに見る人は少ない。
努力の姿勢を見せないほうが良い。

また、女性は男性の下心を高精度で感知するレーダーを持っている
自分がなんとも思っていない男性から下心を向けられると、何もされていなくても不快に感じるのだ。

しかも無意識的に。
そして、なんか嫌な感じがするから次第に疎遠になっていくという流れである。

「非モテ」はこの動作を無意識的に行う。
嫌われたくないからとそっと近付き、隠せていない下心を持って接するのである。
女性にはすべてお見通しなのである。
(これが世にいう「非モテコミット」というやつだ)

あと、シンプルに楽しくないというのがある。
私は、カッコつけてクールに教えることだけをしていたがそれはコミュニケーションではない。
もっと正しい言い方をすると、女性が求めていたコミュニケーションではない

それを求めている搾取的な女もたまにはいるが、何かしらコミュニケーションをとるために頼ってきている可能性もある。
それに応えないつまらない男=「非モテ」と判断されたのだ。

結論

私は、勉強ができるというエリアにおいて、少しでも上に行こうと、少しでも勝とうと頑張っていたわけであるが、「モテ・非モテ」という文脈においては全く役に立たない代物であった。

勉強はそこそこできる、他の要素にもある程度努力値が降ってあるという状態のほうが突き抜けているよりもモテるし「非モテ」化しにくい。

負けるが勝ち、なのだ。
文脈を読み解き、どこで勝つことが必要であるのかということをしっかりと見極める必要がある。

この体験記を読んで、若干の方向転換をするというのもありだ。
個人的には、高校生でのモテという文脈ではなく、大人のモテという文脈で勝つために高校時代はわき目も降らず勉強をするというのもありだと考えている。

おはり

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