恋愛工学とはいったい何なのか?慈悲的性差別主義を考える

講義

恋愛工学の根幹をなすもの

恋愛工学とは、「金融日記」と言われるメルマガからうまれた、恋愛に工学的アプローチを持ち込み今までの恋愛論と比較すると、並外れた成果が期待できるという代物である。

恋愛とは、相手があって初めて成立するものであるが、相手の本当の気持ちというものを見ることは難しい。そして、何度かに1回は成功(性交)するような確率論的なものでもある。
試行回数が増えれば増えるほど、確率論の様相を帯びてくる。

で、あるならば、とにかくアプローチの数を増やすことによって成功できる回数を増やしていくことができるのではないか?

以上のようなものが、考え方の根幹になっている、と筆者は考えている。
もっと正確に知りたい方は、「金融日記」の初期の方の版を読んでいただくか、以下の書籍に目を通すことをお勧めする。

恋愛工学が先進的である理由

試行回数をひたすら増やし、成功回数を増やしていく。
という考え方は確かに素晴らしいが、それだけではこれほど多くの人の目に留まるようにはならない。

恋愛工学が先進的である理由は、試行回数を増やしていく際に使用する手法にこそある

一般的な恋愛論との違い

一般的な恋愛論は、女性の口から語られたり、モテるイケメン男が持っている感覚を雑に言語化したようなものである。

そもそも、女性は女性を口説いたことがないのだから男性のモテに対する女性の意見の信ぴょう性は童貞からのアドバイスかそれ以下である。

そして、モテるイケメンからのアドバイスはテクニックと先天的なものを切り分けることが難しいことから、あまり有用な意見とは言えない。

この論理の展開の仕方は、論文のそれと酷似している。
このことからわかるように、恋愛工学はかなり理系的な思考で形作られた学問である。

そのため、結論としては同じことを言っていてもそのバックグラウンドにかなり強力な論理が存在するのだ。
その論理の源泉が進化生物である。

テクニックの源泉は進化生物学

恋愛工学のおかげか、一般的にもかなり進化生物学への理解が広まっているように感じているが、進化生物学とは文字通り生物の進化に関する学問である。

つまり、「生物はどのような論理で日々の選択(食物の収集からつがいの選び方まで)を行っているのか」ということを紐解かんとする学問だ。

人間も生物の一種であるのだから、その論理を当てはめることができる、直接は当てはまらなくても応用して人間ように改造することができる、というわけである。

これを用いると、なぜ女性は素行の悪そうな男の人を好む傾向があるのか、などと言った普通に考えれば非合理的であると思われる行動に対してもすっきりとした回答が出てくる。

以上の書籍が入門編として大変読みやすいので、一読していただきたい。

進化心理学をもとに恋愛をするのは、ものすごく有効な方法だ。
なぜならば、多くの人は恋愛を本能の部分で行っているためである。

なるべく理性を登場させないように、本能の部分に働きかけてゴールを狙う、というのが恋愛工学である。

慈悲的性差別主義

個人的に恋愛工学を学んでいく中で大変面白いと感じたのが、表題の部分である。

誰がはじめに言ったのかは定かではないが、恋愛がうまくいく秘訣は慈悲を持って女性に差別的に接することであると定義した人がいた。

現代社会では、性差別だけでなくあらゆる差別について「悪」であると断じられている。

しかし、よく考えてみてほしい。
かっこよくエスコートする、先に建物のドアを開けて入りやすくしてくれるなどといった行動は、「女性はか弱く守らなければならないものだ」という思想がなければ出てこない。

つまり、慈悲を持って性差別をしているわけであるがこのことに対して女性は憤るどころか魅力を感じることすらある。

このようなことは、自分一人ではどうしても思いつかない。
なぜなら行動として全く論理が通っていないように見えるからだ。

しかし、実際には生物としての一本の筋がしっかりとおっている。
本能部分に対しての論理は完璧なのだ。

なぜ女性は「慈悲深い性差別主義者」に魅力を感じるのか?
男性が女性のコートを預かったり、女性が乗り込む車の扉を開けたりといった行動は、一見親切に見えつつも「女性は守られるべきだ」という考えに基づく「慈悲的差別(benevolent sexism)」と呼ばれます。慈悲的差別は男女平等の障害になると考えられていますが、フェミニストの傾向が強い女性であっても慈悲的差別の行動を取る...

結論

恋愛とは、本能でするものである。

ただし人間には、理性と本能が同居している。

理性を働かせずに、本能に働きかけ成功に導く、というのが恋愛工学だ。

それを身に着けるには多大な努力が必要ではあるが、そこを乗り越えたもののみが性交という果実を手にできるのだ。

自分は勉強しているだけであるが、いつか実践してみたいと思っている。

おはり

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